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「平面研磨って何?」—— 金属加工や精密機械の製造に関わる方なら、一度は気になったことがあるかもしれません。
平面研磨とは、研削盤や研磨機を使って金属や樹脂の表面を滑らかに仕上げる加工方法のこと。しかし、「手作業で平面研磨はできるの?」「精度を上げるコツは?」「どんな砥石や工具を使えばいい?」など、疑問は尽きませんよね。
このページでは、平面研磨の基本をわかりやすく解説し、手作業での方法や精度向上のポイントを詳しくご紹介します。
平面研磨とは、金属や樹脂などの工作物の表面を滑らかにし、高い精度を実現する加工技術です。これは、製品の寸法精度や表面仕上げが求められる部品の製造に欠かせない工程であり、自動車・航空宇宙・半導体・医療機器といった精密産業に広く活用されています。
例えば、自動車のエンジン部品では、平面度や仕上げ精度が不十分だと、部品のかみ合わせが悪くなり、性能や耐久性に影響を与えます。また、半導体製造装置の基板などでは、ミクロン単位の平面精度が求められるため、精密な研磨技術が必要になります。
平面研磨の大きなメリットは、以下の点です。
✔ 表面粗さを極限まで抑えられる(Ra0.1μm以下の仕上げも可能)
✔ 高い平面度を維持しながら仕上げができる(ワークサイズにもよるが±0.001mmの精度も実現可能)
✔ 部品の形状や材質に応じた加工方法が選べる(砥石研削、バフ研磨、電解研磨など)
このように、平面研磨は製品の品質や性能を左右する重要な加工技術であり、単なる表面仕上げの工程ではなく、製造業において不可欠な役割を担っています。
平面研磨の基本的な仕組みは、「研削砥石や研磨工具を用いて、工作物の表面を一定の方向に削ることで精密な仕上げを施す」というものです。このとき、研磨するワークはテーブル上で固定され、砥石や研磨材が左右・前後・回転運動をしながら表面を均一に削ります。
砥石を用いた平面研削(グラインダー方式)
バフ研磨
電解研磨
ラップ研磨(遊離砥粒方式)
これらの研磨方法は、加工精度・素材・コスト・用途に応じて選択されます。特に、平面研削とバフ研磨の違いを理解して適切に選択することが、最適な仕上がりを得るための重要なポイントです。
平面研磨と平面研削は、しばしば混同されますが、それぞれ用途や仕組みに明確な違いがあります。
項目 | 平面研磨 | 平面研削 |
---|---|---|
加工方法 | 研磨剤やバフを用いて表面を磨く | 回転する砥石で削り取る |
適用素材 | ステンレス、アルミ、プラスチック、ガラスなど | 硬度の高い金属、セラミック、超硬素材 |
仕上げ精度 | 0.1μmレベルの滑らかな面粗度仕上げが可能 | ±0.001mmの寸法精度が実現可能 |
用途 | 鏡面仕上げ、美観向上、表面保護 | 寸法精度の確保、バリ取り、粗加工 |
コスト | 比較的安価 | 設備投資が必要でコスト高 |
設備 | バフ研磨機、電解研磨装置 | 平面研削盤、NC研削機 |
✔ 高精度な寸法管理が必要な場合 → 平面研削(例:エンジン部品、金型製作)
✔ 表面の光沢仕上げが求められる場合 → バフ研磨・電解研磨(例:医療機器、装飾品)
✔ 硬い素材を精密に削る必要がある場合 → ラップ研磨・超仕上げ研磨(例:半導体ウェハー、光学部品)
手作業でも平面研磨を行うことは可能ですが、適切な道具を選び、正しい方法で作業することが重要です。特に、精密部品や金属加工の現場では、仕上げ精度が要求されるため、道具の選定が仕上がりを大きく左右します。
研磨紙(サンドペーパー)
バフ(布製・フェルト)
砥石(平面研削用)
精密平面研磨プレート(グラナイトプレート)
① ワーク(加工物)の固定
② 研磨方向の決定と研磨開始
③ 適切な力加減で研磨する
④ 仕上げ研磨と洗浄
手作業での平面研磨は、精度を求めるほど難易度が上がります。しかし、正しい道具の選定と手順の徹底で、機械加工に劣らない仕上げを実現できます。
手作業で平面研磨を行う場合、精度を上げるにはいくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。
研磨方向は一定に保つ
適切な研磨圧力を維持
研磨時間を分割して確認する
失敗例 | 原因 | 対策 |
---|---|---|
研磨面が波打ってしまう | 研磨方向が不均一 | 一定方向に研磨し、仕上げ段階で微調整 |
表面が傷つく | 目詰まりした研磨紙を使用 | 定期的に交換し、清潔な状態を維持 |
仕上がりが曇る | バフ研磨不足・研磨剤不足 | 仕上げ段階でコンパウンドと適度な圧力を加える |
手作業では限界があるため、均一な仕上がりと高精度を求める場合は平面研磨機の使用が推奨されます。
① ワークの設置と固定
② 研磨機の設定
③ 研磨開始と確認
✔ 砥石のバランス調整を怠らない(振動による精度低下を防ぐ)
✔ テーブルの水平を事前に確認する(平行でないと均一な仕上げが困難)
✔ 過度な負荷をかけない(ワークの変形や砥石の破損につながる)
砥石の選択は、加工精度と研磨時間を大きく左右するため、適切な選び方を理解することが重要です。
砥粒の種類 | 用途 |
---|---|
WA(ホワイトアランダム) | 一般鋼・工具鋼の研磨 |
GC(グリーンカーバイド) | 超硬・セラミック・ガラスの研磨 |
CBN(立方晶窒化ホウ素) | 高精度研削・長寿命 |
✔ 目詰まりを防ぐため、定期的にドレッシング(砥石の再生)を行う
✔ 使用後は乾燥させ、湿気の少ない場所に保管
✔ 使用前にひび割れや摩耗状況を確認し、異常があれば交換
弊社では平面研磨機による平面研磨のみの仕事も承っております。
加工前の捨て研磨だけをお願いしたいというご要望にも、公差出しの必要のない研磨なら格安で最速で対応します!
是非お問い合わせください。
有限会社平野製作所
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