個人向け加工事例 切削加工

このページでは実際に個人依頼を受けた案件について、加工事例をご紹介します。

中にはやってみないとわからないなぁという案件も含めてチャレンジしたものもあります。


正直なことを言うと、図面無し、現物写真だけ、材質不明など部品加工に必要な要素が無い無いだらけのご依頼は面倒です。。。

基本的に部品加工屋は図面を頂いてから、製作可否検討をしますが、それ以前の部分も面倒を見てくださいというお話になった場合は、かなり高額になりますのでご注意ください。

あるいは、対応できないこともあります。


後半には、個人依頼される時に知っておいて欲しいことを書いてありますので参考にしてください。


日傘の先っぽ(突石)

日傘の先っぽの部分です。

元々は木製だったのですが、落としてしまい割れたということで捨てるのももったいないなぁと。

ということで、急遽アルミ(A5052)にて製作しました。

一見、旋盤で作ったように思いますがオールフライス加工です。


先っぽだけ見ると、ピストルの弾みたいですね。

金色のつまようじ

何だこれ?

と思いましたか?

これはALBC(アルミ青銅)で作った爪楊枝です。

一般的な木のつまようじと比べると少しだけ大きくしています。

個人使用するためのもので、これも旋盤では作れないのでフライスでブロックから削りだしました。

まぁまぁしんどい加工品です。

最後は研磨機でチョロチョロと仕上げました。


真鍮製の焼き印

焼き印
焼き印

真鍮製の焼き印の製作依頼です。

イラストをJPEGファイルで提供してもらい、その画像からCADデータを作成。

細かい部分は彫り込みしきれないので、イラストを少しラフに修正加えて加工しやくします。

そして、実際にエンドミルで彫り込み完了。


2種類作成しましたが、実際に使用してもらった画像を送ってもらいました。

なかなか、イケてるね。

アルミ製個人使用道具

いずれも、病院関係の人からの依頼で作成したものです。

アルミ(A5052)のブロックから削りだしました。

実際の用途については、わかりませんが図面もなく口頭でこんなあんな感じという情報だけを聞いて、こちらで勝手に図面を作成して仕上げました。

とりあえず、2タイプのものを用意してわたしましたが、アルミの削りだしも結構大変です。。。

アルミ製個人使用バイク用品

個人依頼として受けた、オフロードバイクに取り付ける部品です。

バイク用のナビを取り付けるホルダーだとか・・・


アルミ(A5052)のブロックから削りだしました。

CADで製図された図面を頂けたので、通常業務に近い形でお受けする事ができました。

非常に有り難い!

本当はアルマイト処理をするのがベストなんですが、今回は表面処理なしでのお渡しです。

ステンレス製ハンガー掛け

材質はアルミ(A5052)

曲げ加工と溶接により仕上げています。


ベッドの柵に引っ掛けられるようにしたもので、長さは900mmあります。

個人依頼される時に注意しておいて欲しいこと

部品加工の依頼をお問合せ頂く前に、えっ!?ってならないように事前にものづくりの世界の事情っていうものを知っておいて欲しいのが、我々町工場側からのお願いです。


そんなに高いの!?ぼったくりや!とか。

そんなに時間かかるの?軽くあしらってない!?とか。


そもそも、あなたが思っている金額的感覚はこの業界では通用しないこともあるということをご了承頂かないといけません。

ましては、今や見積り無料の時代とはいえ、見積りには労力が必要です。中には当て馬のように見積りさせるだけみたいな人もいますが、我々はモノを作って初めて対価を得られるので、見積りに全力投球できないこともあります。


従って、お互いの常識のズレがトラブルを招きかねません。

ですから、個人様1人1人の事情は把握する術がありませんので、せめてこちら側の事情をご理解願います。


加工賃は概ね加工時間でザックリ計算します

加工の見積もり依頼が来ると、当然、見積もりをするわけですがその方法は概ね加工時間で計算します。


図面を見て、この加工は大体これくらい時間がかかるだろうから3000円というふうに。

これが弊社の基本スタイルです。


正直なことを申し上げますと、見積もりは正確ではありません。

頭の中でシミュレーションをして、これくらいって計算しているので、実際はそれよりも多く時間がかかったり、少ない時間で加工ができたりもします。


たとえ、同じ機械、同じ工具で同じ物を加工する会社があったとしても、それぞれ見積もり金額が異なるのはノウハウの差や時間チャージの差です。

材料代は大きさだけで決まるわけじゃない

まず、部品加工を請け負っている町工場には、材料を自社で調達している会社と受注先から支給してもらっている会社があります。


もしも、飛び込みで町工場に加工を依頼される場合は気を付けなければなりませんが、インターネットなどで個人依頼を受け付けておられる会社様ですとそういう問題はないかと思います。


実際に一般の方がインターネットなどで鋼材を購入することはあまり無いかと思いますが、材料はその大きさだけで値段が決まるわけではありません。

もちろん、一定の基準として大きさが値段の要素になることは間違いありませんが、丸い棒材を買うのか、四角のバー材を買うのか、あるいは、ブロック状の6面をキレイに削った6F材と呼ばれる材料を調達するのかによっても値段が違います。


丸い棒材はおおよそ、材質ごとに重量単価の相場があります。(購入する鋼材屋さんによって値段が違う)

1Kg ○円 といった感じです。

鋼材の注文をすると、鋼材屋さんは在庫で置いてある長い丸材を所定の長さで切断してくれます。

ですから、場合によっては切断賃が上乗せされることもあります。



一方で、四角いブロックの材料は重量で値段が決まるわけではありません。

ブロック材は依頼寸法に近い規定サイズのバー材を切断後、機械でブロックの6面を削ります。

ですから、材料代には6面を削った代金も含まれるのです。


小さいサイズだと材料そのものの値段は安いのですが、どうしても6面を削る代金の割合が大きくなってしまうため、実際は3倍、4倍の大きさのブロック材とさほど金額が変わらないことも多いです。

あるいは、値段の逆転が起こることもあります。


ですから、一応は見積もり依頼を受けた時には、材料屋に我々町工場は材料の見積もり依頼を出すのです。

そして、返ってきた回答と加工代を足して返答するようにしています。

穴を開けるだけは ”開けるだけ” では済まないこともある

たまにある依頼が、ここに開いている穴の大きさを○ミリ大きくしてくれませんか?というもの。


機械加工をする上で、大変重要になるのは芯出し作業です。

実は個人依頼で私物を持ってこられて、追加工をお願いしますっていう場合において、最も頭を悩ますのがこの芯出し作業なんです。

これを理解してもらえないことが非常に多いのが悩みなんです。。。


芯出し作業とは加工する部分の基準となる座標を機械に覚えさせることです。


例えば「穴を広げてほしい」という要望があれば、ドリルなどの刃物で加工をしますが、穴の中心位置に刃物を落とさないといけませんね。

適当に目分量でってわけにはいきません。

穴が変な形に開いてしまいます。


その穴の中心はココだよ!っていうのを測定することが心出し作業なのです。

ところが、きっちりと測定できる物であれば問題はないのですが、複雑な形をしているものだと加工点の測定が困難になることがあります。

あるいは、古い物だとあちこちがデコボコになっていると、同じく正確に芯だし作業ができません。

この場合は、およその位置で加工するか、何らかの工夫をして大体の測定をするかしかないのです。


芯出し作業が煩雑になる場合はそれだけ時間もかかりますので、加工賃に手間賃(段取り代)が必要になります。



そして、もう1つ頭を悩ますのが加工物の固定です。

硬い金属の塊りならば、バイスと呼ばれる油圧で掴む道具を使って加工物を固定することができますが、アルミやタイヤのホイールなどは油圧で掴むと割れてしまうことがあります。


どうしても固定する方法が見つからない場合は、専用の治具(ジグ)と呼ばれるものを考えて作り、何とか固定できるようにします。

それでも、固定できない場合は加工不可になってしまいます。



最期に、平行出しという作業も重要になります。

要するに、加工物の加工したい面を決まった位置に据え置くことです。


真っ直ぐに穴を開けたいと思っても、加工物を斜めに固定したら加工できません。

また、真っ直ぐ固定できていると思っても、実は1度くらい傾いて固定しているかもしれませんね。

1度って目で見てすぐには分らないくらいの角度なのですが、ダイアルと呼ばれるものを使えばすぐに傾いているかどうかが分かります。


1度くらいいいでしょ!って思いますか?

これが致命的な加工ミスに繋がることもあるのです。

ですから、しっかりと平行出しはしてから加工しなければなりません。


ところが、個人依頼で持ってこられた物によっては、球体であったり、いびつな形をしていたりすると平行出しで難儀します。

このところをご理解願いたいです。

オーダーメイドのワンオフは高くつくと覚悟しておく

中にはワンオフだからっていう理由だけで高額な見積もりを返してくるぼったくりのような会社もあるようですが、ぼったくりでなくても、事実、高額になることは少なからずあることを覚悟しておきましょう。


ホームセンターにあるような、300円くらいで買えそうな部品でも、ちょっと規格変更をして作ってもらうとなると数千円以上にもなるなんてザラです。

ホームセンタ―に置いてあるようなものは、金型を使って大量に生産されているので安価ですが1つ1つを個別に削って作る場合はそういうわけにはいきません。


あまりにも、複雑なもので通常は金型を使って作るような部品は削り出しをするよりは、3Dプリンターで造形してもらう方が安く済むかもしれません。

現在では金属3Dプリンターも徐々に広まっていますので、検討の余地はあるかと思います。


それでも、かなり高額でしょうけれど。

【注意事項】  

初回取引においては、加工品と代金の引き換えの場合を除き、先に御代を頂くことになる場合がございますのでご了承ください。 2回目以降のお取引の場合は、加工品の納品後の支払いで対応させて頂きます。


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